山の木〜山桜の大割

三島町の山林で伐採した山桜をふもとの森林組合の土場に運搬してきました。
土場にて改めて見てみると、かなり大きいことがわかりました。

丸太のままでは乾燥しずらいので、大割りにして乾燥させます。

土場にて・・

長岡地域森林組合の土場で横たわる山桜です。
「桜色」とはよく言ったもので、まさにピンク色であります。


 

製材機にかける

末口45pの丸太を製材機にすえつけます。
丸太は切り倒して間もないので、重たく、大人3人がかりで転がしながら製材機までもっていきます。


 

ソバを削る

まずはソバを削って、大割り面の当たりを出します。
丸太は、ほとんどが曲がっている為、この作業で大割りの良し悪しが決まります。
木のクセや芯の反り具合などを考慮していきます。


 

大割り1枚目

一枚目の盤は、芯から2寸逃げた所から、4寸の盤にしてみました。
盤にしてもかなり重いので、最後まで鋸を入れず、戻して手で割っています。
大割面は、まさに桜色で、目もきれいに通っていました。


 

大割り2枚目

2枚目は、丸太をひっくり返して、芯から2寸逃げた所から、4寸で採ります。


 

2枚目、3枚目

2枚目と3枚目を剥がすと、やはり美しい桜色の板目があらわれました。


 

1本の丸太から・・

1本の丸太から、3枚の盤がとれ、並べてみました。
どれも素性がよく、鮮やかな桜色です。

丸太の外側は水を吸い上げはじめていていましたが、 芯はあまり塗れていないようでした。
新月伐採の効果なのでしょうか?


 

次の丸太

次は、この丸太を割ります。
製材機にやっと据え付けることができるほどの重さです。


 

意外とまっすぐな丸太

この丸太は意外とまっすぐでした。


 

比較的小さい丸太を3本

小さい丸太を3本、まとめてもってきました。
それでも、転がしながら製材機に据え付けます。


 

1本目

3mの長さで、曲がった丸太ですが、割ってみると節も少なく、桜色の木肌が現われます。


 

盤を重ねる

桟をして、割ったところを重ね合わせると、1本の丸太だったことが解ります。


 

2本目

3mの長さで、曲がった丸太ですが、割ってみると節も少なく、桜色の木肌が現われます。


 

盤を重ねる

桟をして、割ったところを重ね合わせると、1本の丸太だったことが解ります。


 

3本目

この丸太は、かなり曲がっています。


 

3本目

この丸太は、かなり曲がっています。


 

再び、太い丸太

太い丸太を、据え付け、大割にしていきます。


 

1枚目

後ろから見ると、どの位置で割っているのかがよくわかります。
芯から2寸くらい逃げて、4寸盤に割っています。

比較的まっすぐな丸太は、板目もおとなしく見えます。
桜色の肌が美しく映えます。
これが杉ならばいい構造材になるのですが・・


 

2枚目、3枚目

ひっくりかえして、2枚目を落とします。


 

目が通った盤

桟をして重ねていきます。
この丸太も目が比較的おとなしく、まっすぐに通っていました。


 

細く曲がった丸太

2番玉(下の太い幹を落として、次の高さの幹)などは、このように細く、曲がっているものが多く、 家の材料としては使いずらいのですが、芯の部分を6寸盤にしておけば、 床柱や落し掛け、上框として使えるかもしれません。
細部まで無駄にしたくないものです。


 

曲がりくねった丸太

この丸太も、かなり曲がりくねっていますが、同様に落としていき、 無駄なく使い切ろうというところです。


 

根曲がり部分

このような根曲がり部分も、化粧の梁などに使えればと思っていますが、 杉ではないので、どうなるのか・・
逆に、桜の化粧梁は喜ばれるのではないでしょうか?
雑木なので狂うのが恐い所です。

とりあえず、何かに使えるでしょう。


 

最大の丸太

今回、最も大きく、長い丸太を割ります。
これは4人でやっと製材機に据え付けたものです。


 

途中で曲がっている

途中でくの字型に曲がっていて、どの面で割ればいいのか、検討しました。


 

腐れが入っていた・・

根の部分から、腐れが入っていました。
中間にも同じように腐れがあるので、途中で腐れがつながっているのかもしれません。

そうなれば、これだけ大きくても、値打ちの無いものになります。
丸太を買うのは、リスクもあるのです。


 

盤割りしてみると・・

ところが、盤割りしてみると、腐れ部分は、ほんの一部分だった事が判明しました。
中間と根の部分の腐れは、全く表面だけでした。

この木が一番、木肌が美しく、目も通っていました。
嘉代さんの木を見る目は確かなのです。


 

4.8mもの大割材

上から映すと、大きさが解りませんが、長さは4.8m以上で、径が太い為にそれほど大きくないように 錯覚するようです。
脇の合板は3×6尺なので比較すると大きい事がわかります。

この材料は縁側の、えんこう板にする予定です。


 

 

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