村松町にある「マルユー」は、
地元スギを自然のサイクルに沿った天然乾燥の方法で
良質のスギ製品を出荷しています。
「丸山」という小高い山のふもとに製材工場があります。 恐竜の顔のように見える図は村松町を表現してあり、 赤い点が製材工場の位置になります。
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マルユー社長の森山さんです。 丸太を買い付け、山林で切り倒した後、葉や枝をつけたままの葉枯らし乾燥を行います。 葉枯らし乾燥をすると、丸太の芯まで水分が抜けるそうです。
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大きな丸太が広い土場に整然と積んであります。 大小合わせて1000石以上の材木がストックしてあるそうです。 山には、更に運び込まれていない丸太があるそうです。 |
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葉枯らし乾燥した後、大割(おおわり)にして、冬の間じっくり乾燥させます。 大割にして、板面を露出することで、乾燥が促進されます。 |
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冬の間、大割した丸太を積み重ねておきます。 今の時期が一番材木の多い時期で、夏になるとほとんどが出荷されてカラカラになるそうです。
冬場はじっくり乾燥できるので、割れの少ない強い材料になります。 |
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この秋に建前予定の材料です。 葉枯らし乾燥させた丸太を、この春に大割にし、積んで更に乾燥させ、 7月頃に製材し出荷するのを待っています。 |
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製材機です。 ほとんど毎日製材機を回しています。
若手の職人も起用し、技術の継承も行っています。 |
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製材品です。 このような赤みと節のある材料がほとんどで、構造材として使います。
冬の間、じっくり乾燥させたスギ材は割れが少なく、乾燥度も含水率30%以下になります。 |
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屋根つきの倉庫でも乾燥中の材料が所狭しと積んであります。 いつでも、どんな大きさにも応じられるとのことですが、 できれば無駄のないように余裕を持って予約しておくことをお進めします。
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含水率を計測しています。 屋根の掛かった小屋に入れて乾燥中の杉材は含水率30%以下で20%以下のものもあります。 このような材料を、加工し、建て方が終わった後、何ヶ月かそのまま放って置くと、18%以下の含水率となり、 十分に乾燥したところで内部の造作をすれば、くるいの少ない丈夫な家ができます。 |
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山の木をそのままつかっているので、このような根曲がり材なども出てきます。 現在はプレカットが主流でなかなか使われませんが、伝統構法の手加工ならば、 玄関まわりや廊下、和室などの曲がり梁等に使えそうです。
設計者や大工が工夫することで、味のある建物となり、 |
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今回、購入した根曲がり材です。 使用個所は廊下や縁側の天井の化粧梁で、来年の現場に使う予定です。 |
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