春を待つ・・


新潟県中越地震により、この団地に通じる道路や周辺の宅地が崩壊し、
また山全体が動いている危険もあるため、避難勧告が未だ解除されていない状況となっています。


仮設道路

 崩壊した道路に砕石が敷かれ、仮設道路ができました。
 が、あくまでも避難するための道路で、生活用に行き来するためのものではありません。

 したがって、積雪時の除雪ができないため、冬期間は雪が積もりっぱなしとなります。
 山沿いは積雪量も多くなり、雪下ろしが十分できるか心配です。

湖面に面した崖地

 崖に面した建物は傾き、「全壊」指定がされていますが、解体費くらいしか充当しません。
 山全体が動いているという危険性があり、ボーリング等の調査も行われたそうです。
 平成18年までに、地すべり防止用の杭が打たれ、その完了を待って道路が本設されます。

 下水本管が復旧するのはその後です。

春を待つ〜S邸

 ほぼ完成し、損傷も殆どないS邸ですが、道路と下水が復旧されていないため、「住宅」として完了を上げることができません。
 平成18年の道路、下水完了を待って、ようやく「家」として使うことができます。

 そのあいだ、お客さんは仮設住宅にて暮すそうですが、管理はしていかなければなりません。

 残る工程は、玄関のタイルとベランダの手摺くらいですが、まだまだ余震が続いているため、落ち着いてからの工事となります。
 春を待っての引渡しとなります。


inserted by FC2 system