マンホールは下水管の中間地点にある点検口で、コンクリート製の円柱が、何重にも積み上げられ、
最後に鋳鉄製の蓋が載せてあります。
一番下部に排水の流れる溝があり、ここに横から塩ビ製の管を差し込んでいます。
配水管とマンホールの周りは砂で覆われ、道路の表面付近で、砂利が敷かれ、アスファルトで舗装してあります。
1.突き上げ
一回目の突き上げにより、重い物ほど上へと飛ばされます。
コンクリート製の円柱が、上に突き上げられます。
突き上げられた部分と、下部の部分はがらんどうになります。ここにまわりの砂や土が入りやすくなります。
2.余震による横揺れ
度重なる余震により、まわりの砂が液状化を起こします。
配管の隙間やコンクリートの中空部分に砂が流れ込んで行きます。
流れ込んだ分だけ、上の道路が下がります。
マンホールの周辺の道路が下がっているのはこのためです。
一度液状化を起こして下がっている道路面は、掘削して配管を直さないと、道路内で逆勾配になって排水に支障を及ぼします。
特に、山沿いの道路や田んぼ道の下水部分が沈下しています。
距離的に長くなってしまい、市街地よりも復旧費用が割高になるので、農村部や山間部の下水普及は考え直したほうがよいかもしれません。
合併処理槽を各家庭に設置したほうがはるかに安上がりです。